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12.四日目 ・朝方、錫杖亭でも事件が発生します。まずフィルルが謎の高熱で倒れます。マスターは心配していますが、おじいさんの方はそれほど心配していない様子です。 ・一方そのころ、テオニスは師匠の命の元、暴走した魔法を探しに街に来ています。街を歩くとテオニスに出会えるので、詳しい事情を聞くことも出来るでしょう。しかしテオニスは、自分の魔法がしでかしている事実を知らないので、「俺が作った魔法が失敗して師匠が倒れたんだ。これに魔法を入れて来いって……」としか言えません。また、フィルルとのケンカの一件があるので、錫杖亭には寄り付こうとしません。 ・テオニスが持っている『魔法のポケット』があれば、リュノルのパン屋にいる魔法を、しまい込んでしまうことができます。 ・リュノルのパン屋は相変らずの様子です。少女パンは真っ赤に染まり、魔法使いパンは腰のところでぐにゃりと曲がり、他のパンは無事です。影を探すには売り場で前日と同じような判定をするか、もしくは全てのパンをつぶしてしまえば、どこかから魔法が飛び出してくるでしょう。但し後者の場合、売り物のパンもつぶしてしまう必要があるので、買取分のお金がかかります。 ・なお、リュノルは前日の失敗にもめげず、また人型パンを作って同じような目に会い、がっくりと肩を落としています。自業自得といえばそれまでですが、こう言う性格の人物なのです。そしてリュノルは「このままじゃパン屋を続けていけないよ! どうにかしてくれないかな?」とPCに事態の収拾を依頼します。報酬は各自金貨2枚です。 |
・テオニスにフィルルが倒れていることを伝えると、「なんだって! ……で、でもあれだぜ、それってバチが当たったんだよきっと。俺は忙しいからお見舞いとか行かないから!」と言います。 ●もちろんリュノルのパン屋で悪さをしているのは、テオニスの魔法です。テオニスのフィルルに対する思いと、『赤い色をつける』という魔法本来の力のせいで、魔法は少女パンにチリパウダーを塗りたくってしまっています。魔法使いパンが折れ曲がっているのは、腰を曲げて魔法使いが『謝っている』のを表しています。テオニスも本当はフィルルにケンカの件を謝って、仲直りしたいのです。しかしどう謝ったらいいかがわからない上、師匠が突然倒れてしまって、少年は混乱しているのです。 ●錫杖亭で悪さをしているのも、もともとはテオニスの魔法です。しかし込められている感情がテオニスのものではなく、フィルルのものであったために、魔法は枝分かれをして、錫杖亭にやってきました。 ・例の幸薄い冒険者ふたり組は、昨日飲みすぎた酒が効いていて、くらくらしています。すっかり二日酔いのまま酒場でぐったりです。
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<3> 3.シナリオ解説
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