2.余談
本格的な話に入る前に余談に入るのもおかしな話ですが、ちょっと余談をさせてください。
実はこのシナリオを遊んだあとに、とあるゲーム会社から一石にお話しがかかり、「実力のわかる資料や実績のわかるものなどを送付してください」と言われてしまいました。
丁度タイミングがよかったので、僕はこのシナリオを自分のプレゼン用に少しいじりなおして、その会社さんにお送りしました。
結局お話は縁がなく、残念ながら流れてしまったのですが、その時に元のシナリオのバックアップを取るのを、僕はすっかり忘れてしまったのです!
なので、本当は実際のさまざまなデータなど、もっと細かいところもこのシナリオには記載されていたのですが、↑の経緯の末にそんなものはなくなってしまいました。
今回改めて書き直そうかなとも思ったのですが、「これはこれで面白いや、みんながこのシナリオを実際に遊ぶわけじゃないんだし、雰囲気だけでも伝わればいいんだもんな」と思い直しまして、と言うか半ば開き直りまして、今回シナリオはほとんどそのまんま、掲載させていただきました。
おかげさまでフリーランスのシナリオライターの生の声なんかも混ざっておりまして、一石の仕事面も垣間見ることが出来たりしますね、はい。
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だから、「今すぐにこのシナリオを遊びたい!」と思った方がいても、残念ながらそれは無理です。あなたなりの数値調整や改良などを加えないと、遊べないシナリオなわけです。
しかしまあそれはそれで、シナリオに汎用性がでてどんなゲームシステムでも遊べるようになったとも言えますし、あなたのスパイスの振り方ひとつで、シナリオの味わいも一気に変わるでしょう。
でも、チリパウダーのかけすぎには、十分ご注意を。
余談ついでに話しますと、『Nina』にて自分が作詞したもうひとつの作品に、『おでかけ』というものがあります。
これは完全に僕の創作として書いた歌詞でして、一見すると物語は見えにくいですし、一聴すると明るくて気持ちのいい歌のように聞こえます。
物語を楽しみたい方は、じっくりと歌詞を見ながら、「一体彼らに何が起こったのか」を想像してみてください。あなたの想像力が何かを導き出した時、この歌は本当の意味で、物語を歌う歌に変貌します。
しかし、いまのままの『おでかけ』を気持ちよく聴いていたい方は、難しいことを考えずに聞き流している方がいいと、僕は思います。 |