6.イントロダクション
PCはメディリオノイルの酒場、錫杖亭にて知り合います。
以後PCたちは、この錫杖亭を主な集合場所とすることになります。錫杖亭にいつく理由(この町、メディリオノイルにとどまる理由)をその場で設けましょう。
路銀を稼ぐために店で芸をしたら受けた、ただ単に酒を飲みに来ている、客同士のケンカを止めたら用心棒として雇われたなどが適切でしょうが、プレイヤーが何か理由を提示してきた場合は、そちらを採用しても良いでしょう。
PCの出会い方はアドリブで決めますが、一応のきっかけとして、客同士のケンカを店で発生させましょう。それに皆が注目するという形で、シナリオの最初の導入部とします。
7.NPCリスト
● テオニス
魔法使いの少年。年齢は13歳。赤茶色の短髪で、特徴的なローブを着ている。活発な少年であり、まだロクな魔法は使えない。フィルルに少なからず好意を抱いているが、その気持ちが何なのかをまだ自分でも理解しきれていない。
● フィルル
錫杖亭のウエイトレスをしている少女。年齢は14歳。ちょっとおてんば風だけど、客(PC含む)に対しては、礼儀正しく女の子らしく振る舞う。金色のやわらかい髪に、くすんだ緑のリボン。顔はだいぶ幼い。フィルルのことは友達のような弟のような好きな相手でもあるような……と、こちらも自分の感情にははっきりとした答えを見出していない。
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● ガルム
筋肉質の錫杖亭のマスター。昔は冒険者として鳴らしたらしいが、いまは一人娘のフィルルことが心配でたまらない。頼れるベテランといった感じのキャラクター。
● イパ
魔法使いの少年の、師匠。まだ若いが、服装は無頓着でいつも小汚い格好をしている。魔法の研究に熱心に育ってきたせいか、テオニスやフィルルが抱える恋の問題に全く気づくことが出来ない。誠実な人物ではあるが威厳がなく、弱々しい。
● タッチャとババクフ
錫杖亭に現れる、ふたり組の冒険者グループ。剣士と山小人(ドワーフ)の二人組み。剣士は幸薄そうで、山小人は陽気。山小人は汎用キャラクターリストの66番を参照。
● ガルマキーニ
錫杖亭の雑用係の老人。気難しくて仏頂面。酒場のマスターの父。実は昔高名な魔法使いだった。錫杖亭の名は、この人物の存在に由来するが、マスターでさえも自分の父がかつて高名な魔法使いであったことを知らない(冒険者の端くれだったらしい、ぐらいにしか知らない)。
唯一事件の概要を全て察している人物で、プレイヤーがどうしても話の展開に詰まってしまった場合には、ヒントを与えてくれる。しかしいかにも古くからの魔法使いらしく、気難しい上にヒントはわかりづらい(答えを自分で探すことこそが、最も重要だと考えているため)。
● リュノル
龍人族の青年。メディリオノイルの町にて『リュノルのパン屋』という、一風変わったパン屋を経営。礼儀正しく人当たりも良く、チャレンジ精神に満ち溢れた男。パンにかける情熱はすごいが、おかしな商品を作ってばかりいるのが玉に傷。 |